ここでは、その日のうちに歯が入る即日インプラント治療の種類について述べていきます。
フラップレスインプラント(歯ぐきを切らない無切開法)
インプラントを埋入する骨が十分にある場合など、条件があえば歯ぐきをメスで切らずにわずかな穴でインプラントを埋入できる場合があります。切開する方法にくらべ、腫れや痛みが劇的に抑えられ、傷口の治癒も早いのが特徴です。
ノーベルガイド(サージカルステント)による無切開法
▲サージカルテンプレート
フラップレスインプラントの中でも代表的な方法が、このノーベルガイドというシミュレーションソフトもとにインプラントを正確に埋入するためのサージカルテンプレートを用いた治療方法です。
このサージカルテンプレートが歯ぐきを切開しない、無切開術式(フラップレス術式)を可能にします。シミュレーション通りの位置・方向(角度)・深さなどを正確にコントロールするためのガイドでもあります。
出血・痛み・腫れが従来のメスを入れて切開する方式に比べて軽減されます。
より安全確実な治療が可能となります。
オールオン4
▲オールオン4
即時荷重法に基づいてポルトガルで開発された即日インプラントです。
わずか4~6本のインプラントで美しいインプラントブリッジの歯を固定する方法です。このオールオン4はインプラントの埋入本数が少なく、手術も1回で終わるため、通常のインプラントより安価になります。
診断と治療計画のための歯科用CTや技工士の技術なども必要となります。
抜歯即時インプラント
▲抜歯即時法
歯を抜いたと同時にインプラントを埋入する方法です。
抜歯即時法が適応可能な症例は限られます。
歯周病が原因で抜歯を行う場合、多くはこの方法は対象とならず、虫歯や歯根破折など、周りの骨が十分残っている場合が適応となります。